【CoinTrade自主企画イベント】イベントレポート:福岡編

2026年4月福岡オフラインイベント 開催報告
-2028年の新税制を、どう迎えるか-
福岡・博多駅近くの会場で、2日にわたって少人数オフラインイベントを開催しました。今回は福岡での初開催。顔の見える距離で、制度・技術・運用の話をじっくり交わす時間となりました。本記事では当日の雰囲気とともに、特に盛り上がった3つのトピックをお届けします。
自主企画イベントについて
コイントレードでは、2026年より大阪・名古屋・福岡・札幌を中心にオフラインのイベントを開催しています。
目的はふたつ。ひとつは、東京以外の地域に残る"情報格差"を少しでも埋めること。資産運用に関するリアルな情報交換の場は、地方ではまだ限られているのが実情です。
もうひとつは、登録業者として正確な情報を直接お届けすること。ネットやSNSには玉石混交の情報があふれる中、顔を合わせて話せる場があることには独自の意味があると考えています。かつて証券マンが顧客のもとへ足を運んだように、草の根で信頼関係を育てていく——そんなスタンスで、各地を巡っています。
開催概要
会場はターミナル駅である博多駅近く。もともと福岡はビットコインATMが設置されたこともある、暗号資産への感度が高い地域。今回はその福岡で初めての開催となりました。
平日と休日の両方に枠を設けたのは、お仕事帰りの方にも週末ゆっくり来たい方にも参加いただけるようにするためです。形式は一方的なセミナーではなく、少人数・双方向のQ&Aを中心としています。
会場の雰囲気
2日間を通して印象に残ったのは、会場全体に流れる前のめりな空気でした。運営からお話しするだけでなく、参加者の方からのご質問やご感想をきっかけに対話が広がり、同じテーマを一緒に考える時間が自然と生まれていきました。少人数で距離が近いからこそ生まれる、率直で温度感のあるやり取りがありました。
なかでも税制改正など旬のテーマでは関心の高さがうかがえ、制度の全体像や今後のスケジュールといった情報を中心に、丁寧にご説明する時間を多く取りました。「いま業界で何が動いているか」を正しくお伝えする場として、対面の価値を改めて実感した2日間でした。
話題にあがったトピック
1税制改正:2028年、暗号資産が"株と同じ土俵"に立つ
今回のイベントで質問が集中したのが税制改正の話題でした。現行は最大55%の総合課税ですが、2028年1月以降の取引からは株式と同じ申告分離課税(一律20%)に切り替わる見通しで、確定申告は2029年3月から新税制対応となります。改正のスケジュールや海外との比較、業界全体の対応状況など、制度の全体像をめぐる多角的なご質問が寄せられました。
あわせて2027年春には金商法への移行も予定されており、業界全体としてより高い水準の安全性・信頼性が求められる流れになっています。投資家保護の観点からは、業界全体が健全化に向かう局面と私たちは捉えています。
2量子コンピュータ:脅威は"暗号資産だけ"の話ではない
Googleの量子コンピュータに関する発表をきっかけに、会場でも関心の高かったテーマです。「結局どれくらい危ないのか」という問いに対しては、現時点で公開されている各国の研究動向や専門家の見解をもとに、短期間での実用化にはなお技術的なハードルが残されているとされていることを共有しました。むしろ重要なのは、この脅威が暗号資産だけの話ではないこと。銀行・医療・航空・インターネット全般が同じ暗号技術に依存しており、大手サイバーセキュリティ企業のカスペルスキーもこの4業界を特に危険視しています。
業界側の動きも着実です。ビットコインではBIP 360などの量子耐性アップデートが議論されており、イーサリアムは2029年を目標に完全移行を計画中。あわせて、取引所や販売所といったプラットフォーム側にも同様の課題意識は共有されています。
3ジパングコイン:金(ゴールド)を、トークンで積み立てる新しい選択肢
三番目のテーマは、三井物産グループが発行する金連動型トークン「ZPG(ジパングコイン)」。実物の金が裏付け資産として保有されています。会場では、従来の純金積立などと比べて、購入時のコストを抑えられる点や、少額から積み立てられる気軽さをメリットとしてお伝えしました。
積立は毎日・毎月から選べて、最低500円から。参加者の方からは「貯まったZPGコインを金の現物に変換できたら面白いのでは」という声もあがり、話題が広がる場面もありました。税制の観点では、現在の金現物投資は売却益が総合課税の対象ですが、2028年以降に暗号資産への申告分離課税(20%)が適用されれば、ジパングコインを通じた金への投資は税制面で有利になる可能性もあります。コモディティに利回り運用を掛け合わせられる、新たな選択肢としてご紹介しました。
次回開催のご案内
次回は5月22日(金)、23日(土)に札幌での開催を予定しております。
北海道在住のユーザーの皆様にはメールにて詳細をご案内しますので、ぜひご確認ください。