「リップルは100万円になる」という話を、SNSなどで見聞きしたことがある方もいるかもしれません。この記事では、現在の価格や時価総額といった事実をもとに、この噂がどれほど現実的なのかを試算します。あわせて、SEC訴訟終結後の環境や、XRP現物ETFへの資金流入という最新の動き、投資判断で押さえておきたい注意点も整理します。
執筆:CoinTradeコラム編集部
※本記事は2026年8月5日時点の情報であり、今後の法改正等により相違が生じることがあります。
現在のXRP価格と時価総額
直近の値動きと現在の価格水準
XRP(リップル)は、2026年8月2日時点で1米ドル前後、日本円ではおよそ170円台で取引されています(※1)。時価総額は約676億ドルで、暗号資産の中では6位の規模です(※1)。なお、この金額は取引されているXRPすべてを現在の価格で評価した合計額であり、実際に売買されている金額とは別の指標です。
2025年の高値からの調整局面
2025年7月には、SEC訴訟の終結期待を追い風に500円台まで上昇し、当時の最高値を更新しました(※1)。その後は伸び悩む展開が続き、2026年に入ってからは170円前後で推移しています(※1)。この調整局面の背景の一つが、XRP現物ETFへの資金流入の鈍さです。上場直後こそ想定に近いペースで資金が集まりましたが、2026年に入ってからは流入額が減っています。
SEC訴訟の終結とその後の市場環境
5年に及んだ訴訟の経緯
米証券取引委員会(SEC)は2020年、XRPが未登録の証券にあたるとしてリップル社を提訴しました。この訴訟は5年近くにわたって続き、2025年8月7日、両者が互いの控訴を取り下げる形で正式に終結しています(※4)。
訴訟終結が市場心理に与えた影響
XRPが証券に該当するかどうかという長年の論点が消えたことで、法的リスクを理由に投資を見送っていた層にとっては、参入のハードルが一つ下がったと受け止められています。もっとも、法的リスクが後退したことと、価格が上昇するかどうかは別の問題なので注意が必要です。
100万円という価格予想は現実的か
100万円到達時の時価総額を計算する
XRPが1枚100万円になった場合、時価総額がどのくらいの規模になるのかを実際に計算してみます。2026年8月時点の循環供給量は約625.33億枚です(※1)。この枚数に100万円を掛け合わせると、時価総額はおよそ6.25京円という計算になります。
世界経済の規模と比べてみる
この6.25京円という金額が、どの程度の規模なのかを実際の経済統計と比べてみます。IMFの統計によると、2025年の世界の名目GDP合計は約118兆1,755億ドルです(※2)。これを2026年8月時点の為替レート(1ドル=157円前後)で円に換算すると、およそ1.86京円になります(※8)。
つまり、XRPが100万円になった場合の時価総額は、世界中のすべての国が1年間に生み出す経済活動の合計額のおよそ3倍に相当する計算です。身近な数字とも比べてみます。日本の名目GDPは2025年速報値で約663兆円です(※3)。これと比べると、6.25京円は日本のGDPのおよそ94年分に相当します。
こうして計算すると、XRPが100万円になるというのは、現時点では現実的な水準とは言いにくいと評価できるでしょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| XRPが |
約6.25京円 |
| 世界の |
約118兆ドル(約1.86京円) |
| 日本の |
約663兆円 |
※循環供給量625.33億枚(※1)に100万円を乗じて算出。世界GDPの円換算は1ドル=157円で計算(※8)。
XRP現物ETFの資金流入から見る現状
予想を上回るペースだった当初の流入
XRPの現物ETFをめぐっては、上場前から強気な見通しが示されていました。大手金融機関は2025年、初年度に40億〜80億ドル規模の資金が流入するとの予測を示しています(※5)。実際、2025年11月の上場開始直後は、この予測に近いペースで資金が集まりました。11月には約6億6,661万ドル、12月には約4億9,991万ドルの流入があり、2か月間の流入額は10億ドル超です(※5)。
鈍化する流入と追い風材料
この勢いは長くは続かず、2026年に入ると流入額は徐々に減っています。XRPを含む暗号資産の一部を商品として位置づける法案「CLARITY法」の審議進展を材料に、5月には約1億3,194万ドルまで回復した月もありました。しかし、6月は約5,946万ドル、7月には約2,729万ドルまで落ち込んでいます(※5)。
最終的には、2025年11月から2026年7月までの累計流入額がおよそ15億1,000万ドルとなりました。XRP自体の価格が下落したため、現在の保有評価額は約9億8,878万ドルにとどまっています(※5)。CLARITY法が成立すれば機関投資家が参入しやすくなる材料として注目されていますが、法案の帰趨は審議の状況次第であり、成立時期を含めて確定した情報ではありません。
リップル(XRP)投資で押さえておきたい注意点
価格変動の大きさというリスク
暗号資産の価格は、短期間で大きく変動する性質があります。2025年7月の500円台から2026年夏の170円前後まで、1年ほどで価格が3分の1近くまで動いた事実は、値動きの大きさを示す一例です。上昇局面と同じ値幅で下落局面も起こり得るため、保有する金額を生活資金と切り離した範囲にとどめておくことが基本です。
著名人になりすましたSNS勧誘の手口
「リップルは100万円になる」といった強気な情報は、SNS上の投資詐欺の勧誘文句としても使われやすい傾向があります。警察庁がまとめた報告によると、2025年のSNS型投資詐欺(ロマンス詐欺を除く)の認知件数は9,523件、被害額は1,288.0億円です(※6)。いずれも前年から4割以上増加しています。
中でも増加が目立つのが、著名人になりすました広告からの勧誘です。同庁の資料では、動画内で口の動きと声がずれている、著名人を名乗りながら未認証のアカウントを使用しているといった特徴が確認されています。加えて、LINEへの登録に誘導したり、「必ずもうかる」「元本保証」といった文言を使ったりする例も見られます(※6)。
著名人の名前や画像を使った暗号資産の投資勧誘を見かけた場合は、公式サイトや本人の認証済みアカウントで発信の事実を確認し、投資を急がせる文言があれば特に注意してください。
リップル(XRP)の始め方
国内の登録業者を通じた購入までの流れ
XRPは、金融庁に登録された暗号資産交換業者を通じて購入できます。一般的な流れは、口座開設の申し込み、本人確認書類の提出、審査完了後の日本円入金、そして暗号資産の購入という順序です。事業者によって細かい手順は異なりますが、大枠はどの事業者も同じ流れをたどります。
CoinTradeでXRPを購入する手順
CoinTradeでは、次の手順で口座開設から購入まで進めます。
-
1
スマートフォンアプリから登録する
CoinTradeのアプリをダウンロードし、新規登録の手続きを行います
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2
本人確認を行う
マイナンバーカードなどのICチップをスマートフォンで読み取り、基本情報を入力します
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3
審査完了を待つ
審査が完了すると、口座開設完了の通知が届きます
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4
日本円を入金する
指定された口座への振込により、購入に使う残高を用意します
-
5
XRPを購入する
アプリの売買画面でXRPを選び、購入する金額を指定します
買うタイミングに迷う場合の積立という方法
いつ買うべきか判断に迷う場合には、一度にまとまった金額を投じるのではなく、少しずつ買い増していく積立という方法もあります。CoinTradeの積立では、毎日、または毎月5日・15日・25日の中から頻度を選択できます(※7)。
CoinTradeが2026年8月時点で積立設定を集計したところ、積立を利用している顧客のうちXRPを対象に選んでいる割合は11.5%でした(※7)。これはビットコイン(79.5%)に次ぐ規模です。また、XRPを積立てている利用者の57.1%は他の銘柄も同時に積立てており、全体の平均(17.6%)よりも分散させて保有する傾向がうかがえます。
こうした分散傾向に加えて、1回あたりの平均積立額も1,330円で、全体平均の2,390円やビットコインの2,885円と比べて小さくなっています。XRPは一点集中というより、他の銘柄と組み合わせながら少額でコツコツ保有する対象という位置づけになっているようです(※7)。
よくある質問
Qなぜ「リップルは100万円になる」と言われているのですか?
主にSNSなどで広がっている強気な見方が発端です。実際に100万円になった場合の時価総額を循環供給量から試算すると、世界の名目GDP合計の数倍規模になり、現実的な水準とは言いにくい数字になります。
Qリップル(XRP)に将来性はあるのでしょうか?
SEC訴訟の終結によって法的リスクの一つが後退し、現物ETFという新しい資金の受け皿も整いつつあります。ただし資金流入は当初の予測ほど伸びておらず、将来性については強気・慎重どちらの見方も存在します。
Qリップル(XRP)に投資する際、注意すべき点はありますか?
価格変動が大きい点に加えて、SNS上で著名人になりすました投資勧誘が増えている点に注意が必要です。口の動きと声がずれている、未認証アカウントを使っている、LINEへの登録を急かすといった特徴が見られる場合は警戒してください。
QSEC訴訟の終結はリップルにどのような影響がありますか?
2020年から続いていた訴訟が2025年8月7日に正式終結し、XRPが証券に該当するかという長年の論点が解消されました。法的リスクの後退は前向きな材料として受け止められていますが、価格の先行きは別の要因にも左右されます。
Qリップル(XRP)はどこで購入できますか?
金融庁に登録された暗号資産交換業者を通じて購入できます。CoinTradeでは、スマートフォンアプリで口座開設から購入まで完結でき、まとまった資金がなくても積立という形で少しずつ保有量を増やす方法も選べます。
まとめ
- XRP(リップル)は2026年8月時点で1ドル前後、170円台で推移。2025年7月の高値からは大きく調整
- 2025年8月7日、SECとリップル社の訴訟が正式終結し、証券性を巡る長年の論点が解消
- 1XRPが100万円になった場合の時価総額は約6.25京円で、世界の名目GDP合計の約3倍、日本のGDPの約94年分に相当する規模
- XRP現物ETFへの資金流入は、上場直後こそ予想並みだったが、2026年に入り当初予測を大きく下回るペースに鈍化
- 著名人になりすましたSNS型投資詐欺が増加しており、被害額は2025年に前年比4割以上増加
- CoinTradeでは口座開設からXRPの購入・積立までアプリで完結
※1 CoinGecko「XRP」(価格・循環供給量・時価総額、2026年8月2日時点) ※2 globalnote.jp「世界の名目GDP」(IMF統計、データ更新日2026年4月20日) ※3 内閣府発表・日本経済新聞報道「2025年の名目GDPは662兆円」(2026年2月16日) ※4 日本経済新聞「リップル訴訟、5年の法廷闘争に終止符」(2025年8月報道) ※5 Yahoo Finance「JPMorgan Predicted Up to $8 Billion of Year-One XRP ETF Inflows...」(2026年8月2日) ※6 警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」(2026年5月22日発表) ※7 CoinTrade社内データ(積立設定、2026年8月時点) ※8 外為どっとコム等の為替情報(1ドル=157円台、2026年8月3日時点)