ポルカドット(DOT)という暗号資産(仮想通貨)の名前は知っていても、具体的に何のためのプロジェクトなのかまでは分からないという方も多いかもしれません。ポルカドットは、異なるブロックチェーン同士をつなぐことを目的に開発された暗号資産です。この記事では、ポルカドットが生まれた背景や技術的な特徴、2025年に決まった供給上限の設定という直近の動き、将来性、CoinTradeでの購入・ステーキング方法までを整理して解説します。
執筆:CoinTradeコラム編集部
※本記事は2026年8月5日時点の情報であり、今後の法改正等により相違が生じることがあります。
ポルカドット(DOT)とは
ポルカドットは、ビットコインやイーサリアムとは異なる目的を持って設計された暗号資産です。まずは、何を解決するために生まれたのかという成り立ちから見ていきます。
異なるブロックチェーンをつなぐために作られた
ビットコインやイーサリアムをはじめとするブロックチェーンは、それぞれが独立して動く別々の仕組みであり、異なるブロックチェーンの間で資産や情報を直接やり取りする手段は、用意されていませんでした。ポルカドットは、この課題を解決する手段として構想されたプロジェクトです(※1)。
開発を主導したのはWeb3 Foundationという非営利団体で、イーサリアムの共同創設者であるギャビン・ウッド氏が創設に関わっています(※1)。そして、ポルカドット全体の基盤となるブロックチェーン「リレーチェーン」は、2020年5月26日に最初のブロック(ジェネシスブロック)を生成して稼働を始めました(※1)。
稼働当初はWeb3 Foundationが完全な管理者権限を持つ体制でしたが、2020年6月にステークによる合意形成へ移行し、同年7月には管理者権限の仕組み(Sudoモジュール)が削除されています(※1)。同年8月には送金機能も有効になり、DOT保有者主体のネットワークへの移行が完了しました(※1)。
ポルカドットの技術的な特徴
リレーチェーンとパラチェーンによる相互運用性
ポルカドットの技術的な特徴は、リレーチェーンとパラチェーンという2つの要素の関係に集約されます。リレーチェーンは、ポルカドット全体を支える中心的なブロックチェーンです。リレーチェーンに接続する個別のブロックチェーンはパラチェーンと呼ばれ、それぞれ独自のルールや用途に特化した設計を持つことができます(※1)。パラチェーン同士は、リレーチェーンを介してメッセージや資産をやり取りできるため、決済に特化したパラチェーンと記録の保存に特化したパラチェーンが、必要な場面で情報を渡し合うといった連携が可能になります。
この仕組みが実現しているのが相互運用性です。1つのブロックチェーンだけで全ての機能を担うのではなく、得意分野の異なる複数のブロックチェーンが連携することで、全体として幅広い用途に対応できる仕組みになっています。
パラチェーンの運営権を柔軟に買えるしくみ
パラチェーンをリレーチェーンに接続するには、リレーチェーンの処理能力を利用する権利が必要です。この権利の取得方法は、2024年9月19日のアップデートを境に変わりました(※2)。
以前は、パラチェーンの枠を得るために最大2年分のリース契約を結ぶ必要があり、契約期間中は大量のDOTをロックしておかなければなりませんでした。そのため、まとまった資金を用意できる大規模なプロジェクトでなければ、参入自体が難しい仕組みだったといえます。
一方、現在はAgile Coretimeと呼ばれる方式に転換し、コアタイムと呼ばれる処理能力の利用権を28日単位で購入できるようになりました(※2)。購入した権利は1ブロック単位まで細かく分けて、他のプロジェクトに譲ることもできます(※2)。必要な分だけ柔軟に調達できるようになったことで、小規模なプロジェクトも参入しやすい環境に近づいたといえるでしょう。
供給上限の設定と直近の市場動向
Referendum 1710による供給上限21億DOTへの転換
ポルカドットのトークノミクス(DOTの発行や供給に関する設計)は、2025年から2026年にかけて転換点を迎えました。DOTは、もともと発行数に上限がなく、ネットワークの運営を支えるバリデータへの報酬として、年間1.2億DOTが新たに発行され続ける仕組みでした(※3)。この仕組みを維持した場合、長期的には保有者の持ち分が薄まり続けることになります。
この状況を変えたのが、2025年9月にDOT保有者の投票で承認されたReferendum 1710です(※3)。承認された新方式では、供給上限を21億DOTに設定したうえで、新規発行量を2年ごとに見直す段階的な削減方式に切り替わりました。この新方式が2026年3月14日から適用された結果、適用開始時点の発行ペースは、従来の年間1.2億DOTから53.6%少ない水準になりました(※3)。
| 項目 | 旧制度(〜2026年3月13日) | 新制度(2026年3月14日〜) |
|---|---|---|
| 供給上限 | 設定なし | 21億DOT |
| 新規発行ペース | 年間1.2億DOT | 2年ごと |
※Referendum 1710(2025年9月承認)に基づく。2026年3月14日の適用開始時点で、従来ペースから53.6%の削減となった。
発行ペース鈍化が意味すること
2026年8月時点で、循環供給量は約16.9億DOTで、上限である21億DOTの80.79%に達しています(※4)。段階的に発行ペースが落ちていく設計と合わせると、供給面での変化は今後も緩やかに進んでいく見通しです。これは、市場に新しく供給されるDOTの増加スピードが落ち着いていくことを意味します。ただし価格は供給面だけではなく需要面にも大きな影響を受けるため、これだけで正確に予測することはできません。
ポルカドットの将来性
期待される材料
ここからは、ポルカドットの先行きについて、期待される材料と慎重に見るべき材料を整理します。期待材料の一つが、米国で始まった現物ETFの上場です。2026年3月6日、21Shares社が運用する現物ETF「TDOT」がナスダックに上場しました(※5)。このETFはDOTの現物を保有する形で運用されており、価格はドル建ての指標に連動します。証券口座を通じてDOTの値動きに投資できる手段ができたことで、暗号資産を直接保有しにくい機関投資家にとっての選択肢が広がりました。
もう一つの材料が、次世代のコア技術に関する構想です。開発陣は、現在のリレーチェーンに代わる新しい設計への移行を進めている段階で、実装が完了すれば処理能力や対応できる用途がさらに広がる可能性があります。
慎重に見るべき材料
慎重に見るべき材料の一つが、供給上限の設定後もDOTの発行自体は当面続く点です。上限の21億DOTに対して、現在の流通量はおよそ8割にとどまり、残り2割の発行が完了するまでは保有者の持ち分が薄まる要因が残り続けます。
もう一つの材料が、競争環境です。相互運用性を軸とするプロジェクトはポルカドットに限らず、同じ課題に取り組む他のブロックチェーンも複数存在するのが実情です。そのため、開発者やプロジェクトの獲得をめぐる競争環境は今後も続くとみられます。暗号資産に共通する価格変動リスクも踏まえ、投資の判断は自身の責任で行う必要があります。
ポルカドット(DOT)の購入方法
CoinTradeでポルカドット(DOT)を購入する流れ
ポルカドット(DOT)は、国内の暗号資産交換業者を通じて購入できます。口座開設の申し込みから本人確認、日本円の入金、購入という流れが一般的です。事業者によって細かい手順は異なりますが、大枠はどこも共通しています。次の手順では、CoinTradeで購入する場合の流れを説明します。
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1
スマートフォンアプリから登録する
CoinTradeのアプリをダウンロードし、新規登録の手続きを行います
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2
本人確認を行う
マイナンバーカードなどのICチップをスマートフォンで読み取り、基本情報を入力します
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3
審査完了を待つ
審査が完了すると、口座開設完了の通知が届きます
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4
日本円を入金する
指定された口座への振込により、購入に使う残高を用意します
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5
DOTを購入する
アプリの売買画面でDOTを選び、購入する金額を指定します
よくある質問
Qポルカドット(DOT)とはどのような暗号資産ですか?
異なるブロックチェーン同士をつなぐことを目的に設計された暗号資産です。リレーチェーンと呼ばれる中心的な基盤に、パラチェーンと呼ばれる個別のブロックチェーンが接続することで、それぞれの得意分野を活かしながら情報や資産をやり取りできる仕組みになっています。
Qポルカドット(DOT)の発行上限はどうなっていますか?
2025年9月に承認されたReferendum 1710により、供給上限が21億DOTに設定されました。新規発行量は2年ごとに見直され、上限との差分の13.14%を発行する段階的な削減方式に切り替わっています。2026年3月14日の適用開始時点で、発行ペースは従来より53.6%少なくなりました。
Qポルカドット(DOT)の将来性をどう考えればよいですか?
米国での現物ETF上場や次世代技術への刷新は期待材料です。ただし、供給上限の設定後も当面は発行が続くことや、他の相互運用性プロジェクトとの競争といった慎重に見るべき材料もあります。どちらか一方だけで判断せず、投資の判断は読者自身の責任で行う必要があります。
Qポルカドット(DOT)はどこで購入できますか?
金融庁に登録された国内の暗号資産交換業者を通じて購入できます。CoinTradeでは、スマートフォンアプリで口座開設から購入まで完結でき、ステーキングや積立という方法も選べます。
Qポルカドット(DOT)はステーキングできますか?
ポルカドット(DOT)はPoSを採用しているため、ステーキングが可能です。CoinTradeではDOTを含む15銘柄がステーキングの対象になっています(※6)。
まとめ
- ポルカドットは、リレーチェーンとパラチェーンによる相互運用性を特徴とする暗号資産である
- 2020年5月のジェネシスブロック生成後、段階的にガバナンスを分散化し、DOT保有者主体のネットワークへ移行してきた
- 2025年9月のReferendum 1710により供給上限21億DOTへの転換が決まり、2026年3月14日に新規発行ペースが53.6%減少した
- 米国発の現物ETF「TDOT」上場や次世代技術への刷新といった期待材料がある一方、当面の希薄化圧力や価格変動リスクも残る
- CoinTradeではDOTの口座開設から購入、ステーキングまでをアプリで完結できる
※1 Polkadot Wiki「Frequently Asked Questions (FAQs)」(Web3 Foundation公式、2026年8月時点) ※2 Polkadot Wiki「Agile Coretime (Scheduling)」(Web3 Foundation公式、2026年8月時点) ※3 Polkadot公式サポート「What is the Total Supply of DOT?」、Polkassembly「Referendum #1710」(2025年9月承認、2026年3月14日適用開始) ※4 CoinMarketCap「Polkadot」(2026年8月時点データ) ※5 21Shares公式サイト「TDOT | 21shares Polkadot ETF」(2026年3月6日ナスダック上場) ※6 CoinTrade公式サイト(取扱銘柄・口座開設・積立・ステーキングの各サービス仕様、2026年8月時点)