この記事はこんな方におすすめ!

  • イーサリアムがどんな暗号資産か基礎から知りたい方
  • ビットコインとの違いがよくわからないと感じている方
  • イーサリアムの取引の実態や、今の価格の位置づけを確認したい方
  • イーサリアムの投資に挑戦したいが、どうすればよいのか分からない方

「イーサリアム」という名前を耳にする機会は増えたものの、ビットコインとの違いや実際に何ができるのかを説明できるかというと自信がない、という方は少なくないはずです。

この記事では、イーサリアムの成り立ちと特徴、国内外での取引の実態、それを支える仕組み、購入までの流れを整理します。

執筆:CoinTradeコラム編集部

目次

    イーサリアムとは

    スマートコントラクトを動かす基盤として作られた

    イーサリアムは、あらかじめ定めた条件を満たすと自動的に実行される取引プログラムである、スマートコントラクトを動かす基盤として設計された暗号資産(仮想通貨)です。

    考案者はVitalik Buterinで、2013年11月にホワイトペーパーの草稿を発表し、2015年7月30日に最初のベータ版「Frontier」として稼働を開始しました。

    スマートコントラクトは、参加者それぞれのコンピュータ上で同じ内容が実行される「イーサリアム仮想マシン(EVM)」という共通の実行環境で動きます。

    この仕組みを土台に、DeFi・NFTなど多様なアプリケーションが開発されていきました。

    ビットコインとの違いはできることの幅

    ビットコインとイーサリアムは、主な用途・スマートコントラクトへの対応・合意形成の方式という3つの点で設計が異なります。

    • 主な用途: ビットコインは送金や価値の保存に特化した設計ですが、イーサリアムはスマートコントラクトによって取引の条件そのものをプログラムできます
    • スマートコントラクト: ビットコインの設計には条件に応じて処理を自動実行する仕組みが組み込まれていませんが、イーサリアムは標準で対応しています
    • 合意形成: ビットコインはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用するのに対し、イーサリアムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しています
    項目 ビットコイン イーサリアム
    主な用途 送金・価値の保存 スマートコントラクトの実行基盤
    スマートコントラクト 対応していない 対応している
    合意形成 プルーフ・オブ・ワーク(PoW) プルーフ・オブ・ステーク(PoS)

    ※イーサリアムの合意形成は、2022年のThe Mergeを境にPoWからPoSへ移行しました。

    イーサリアムの特徴

    プラットフォームとしての性格をどのように確立したのか

    イーサリアムは当初からスマートコントラクトの基盤として設計されていましたが、その用途が実際に広がったのは2017年前後のことです。

    転機になったのは2017年のICOブームです。

    ERC-20という統一規格のトークンを誰でも発行できるようになったことで、資金調達の手段としてイーサリアムが急速に使われるようになりました。

    この時期に築かれたDApps・NFT・DeFiの土台が、以後のエコシステムの厚みにつながっています。

    なぜ処理の一部がレイヤー2に移っていったのか

    イーサリアムは当初、あらゆる処理を単一のチェーン上でまとめて実行する構想を持っていました。

    しかし、利用が増えるほどガス代(処理コスト)が高騰し、処理速度にも限界があるという技術的な制約に直面します。

    この制約を解決する手段として、取引の処理をイーサリアム本体の外側(レイヤー2)で行い、結果だけを本体に記録する仕組みが広がりました。

    直近のアップグレードも、この流れを後押しする内容が続いています。

    • Pectra(2025年5月7日): バリデーター1人あたりの上限を32ETHから2,048ETHに拡大するなど、ネットワーク維持に関する運用面の柔軟性を高めた
    • Fusaka(2025年12月3日): 「PeerDAS」という仕組みで、レイヤー2が扱えるデータ量を段階的に拡大した

    データで見るイーサリアムの現在地

    現在の価格が示す位置づけ

    イーサリアム価格の推移(2025年1月1日〜2026年9月23日・円建て)
    0.020.040.060.080.0 (万円) 2025年8月 約71.3万円2026年9月 約42.4万円 2025/012025/042025/072025/102026/012026/042026/07 (年/月)

    ※CoinTradeのレートをもとに作成。他社データにもとづく数値と多少の差が生じることがあります。

    イーサリアムの価格は、2026年9月23日時点でおよそ42万円です。

    2025年1月以降の値動きを振り返ると、同年8月22日に円建ての期間内の高値となる約71万円を記録した後、値を下げてきました。

    今の水準は、その高値からおよそ41%低い位置にあります。

    時価総額シェアで見る存在感

    イーサリアムが暗号資産市場全体でどれくらいの規模を持つ銘柄なのか、主要な指標で確認してみましょう。

    • 時価総額: 約3,225億ドル(世界2位、CoinGecko調べ)
    • 暗号資産全体に占める割合: およそ11.2%(CoinGecko調べ)
    • 国内取引金額: 1,300億600万円(全銘柄合計のおよそ19%、2026年7月、JVCEAの統計調べ)

    BTCに次ぐ世界2位の規模を持ち、スマートコントラクト基盤としては群を抜く存在感を示しています。

    DeFi市場でも最大シェアを維持

    DeFi(分散型金融)全体の預かり資産総額(TVL)に占めるシェアも、イーサリアムの規模を示す指標です。

    2026年9月24日時点で、DefiLlamaによるとイーサリアムはDeFi全体TVLの56.4%(約531億ドル)を占め、単独チェーンとしては最大となっています。

    このシェアは2025年初時点のおよそ56.4%とほぼ横ばいの水準で推移しており、他チェーンへの資金分散は限定的にとどまっています。

    イーサリアムを支える仕組み

    スマートコントラクトが第三者なしで契約を実行する

    スマートコントラクトは、あらかじめ書き込まれた条件が満たされると自動的に実行される取引プログラムです。

    契約の執行に第三者の仲介を必要としない点が、従来の金融取引との大きな違いとなっています。

    また、一度ブロックに記録されたプログラムの内容は、後から一方的に書き換えることができません。

    この仕組みを土台に、DeFi(分散型金融)やNFTなど多様なアプリケーションが動いています。

    預けたETHが不正を防ぐ抑止力になる

    通常、取引の正しさを保証するのは、銀行のような中央の管理者です。

    一方、イーサリアムにはそのような管理者は存在せず、ETHを預けた「バリデーター」が取引を検証し、正しく検証すると報酬を得られる仕組み(ステーキング)になっています。

    仮に「バリデーター」が不正な検証を行った場合、預けていたETHの一部を失ってしまう(スラッシング)ため、中央の管理者がいなくても参加者どうしで合意を形成できるという仕組みです。

    2026年8月時点で、循環供給量の約34%にあたるETHがステーキングされており、ネットワークは安定して維持されています。

    一方、参加者が増えるほど1人あたりの年率報酬(APR)は薄まる関係にあるため、直近は2%台まで低下しているのが現状です。

    ガス代がネットワークの安全性を支える

    イーサリアム上での処理にはガス代と呼ばれる手数料が必要であり、これが無制限に処理要求を送ってネットワークに負荷をかける行為への実質的なコストです。

    また、ガス代はETHで支払う必要があるため、ネットワークを利用する上でETH自体を保有しておく実用的な理由にもなっています。

    加えて、手数料の一部は焼却(バーン)される仕組みになっているため、ETHが無限に供給されることを防ぐ役割も果たしています。

    イーサリアムを購入するまでの流れ

    口座開設から購入までの流れ

    国内でイーサリアムを買う場合は、登録を受けた事業者を通じて売買するのが基本です。

    口座を開いて日本円を入金し、金額を指定して注文するという流れになります。

    多くの事業者では、小数点以下の細かい単位で注文できるため、数百円といった金額からでも購入できます。

    手続きの大枠はどの事業者でも共通で、申し込みから購入までは次の4段階です。

    1. 1
      口座開設を申し込む

      スマホアプリや公式サイトからメールアドレスと基本情報を登録します

    2. 2
      本人確認を済ませる

      マイナンバーカード等のICチップをスマートフォンで読み取る方式が代表的です

    3. 3
      日本円を入金する

      指定された口座への振込などの手段で購入資金を用意します

    4. 4
      イーサリアムを購入する

      購入する金額を指定して注文します

    CoinTradeでイーサリアムを購入する流れ

    CoinTradeは株式会社マーキュリーが運営する暗号資産のサービスで、イーサリアムを含むさまざまな暗号資産を取り扱っています。

    口座開設から本人確認、日本円の入金、売買までがアプリのなかで完結する点が特徴です。

    購入のタイミングに迷う方向けに、積立機能も実装されており、購入のタイミングを分散させつつ、長期目線でイーサリアム投資に挑戦することも可能です。

    また、ステーキングサービスも別途用意されており、購入したイーサリアムを保有しながら報酬を得るという選択肢もあります。

    よくある質問

    Qイーサリアムとビットコインは何が違いますか?

    最大の違いは、イーサリアムがスマートコントラクトによって取引の条件そのものをプログラムできる点です。ビットコインが送金や価値の保存に特化するのに対し、イーサリアムではこの拡張性を土台にDeFiやNFTなど多様なアプリケーションが開発されています。

    Qイーサリアムに発行上限はありますか?

    イーサリアムには、ビットコインのような固定の発行上限はありません。ただし、2022年のThe Merge以降は新規発行量が大きく抑えられており、供給が増え続ける法定通貨とは異なる性質を持っています。

    Q個人でもイーサリアムのステーキングに参加できますか?

    自分でバリデーターを運用する場合は、まとまった量のETHの預け入れが必要です。一方、CoinTradeのような暗号資産交換業者が提供するステーキングサービスを利用すれば、少額からでも参加しやすくなっています。サービスについての詳しい内容は、ステーキングサービスページでご確認ください。

    Qイーサリアムの取引で利益が出た場合、税金はどうなりますか?

    現在は、原則として雑所得に区分され、総合課税の対象です。給与などほかの所得と合算され、5%から45%の累進税率に住民税10%が加わります。2028年1月からは分離課税へ移行する見通しがあり、詳しくは暗号資産の分離課税とはで解説しています。

    Qガス代はなぜ高くなることがあるのですか?

    ガス代は、ネットワークが混雑し処理の需要が増えるほど上がりやすい仕組みになっています。多くの利用者が同時に取引を送ると、限られた処理能力を奪い合う形になるためです。レイヤー2を利用すれば、こうした手数料を抑えやすくなります。

    まとめ

    • イーサリアムはスマートコントラクトを実行する基盤として設計された暗号資産
    • 2017年のICOブームを転機に、アプリケーション基盤としての性格を確立した
    • ガス代とスケーラビリティの制約から、処理の一部はレイヤー2に分散している
    • 国内取引・時価総額ともに世界2位で、DeFi全体でも単独チェーン最大のシェアを保つ
    • スマートコントラクトとステーキングの仕組みが、中央機関なしでの合意形成を支えている
    • CoinTradeなら口座開設からアプリ内で完結し、積立を使えば少額から始められる

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