この記事では、ドル建てと円建ての最高値の水準、更新の歴史と要因、その後の下落、今後の見通しまでを整理します。読み終える頃には、過去の値動きの文脈からビットコインの最高値を捉えられるようになっているはずです。
執筆:CoinTradeコラム編集部
※本記事は2026年7月28日時点の情報であり、今後の法改正等により相違が生じることがあります。
ビットコインの最高値と更新の歴史
ビットコインの最高値は、2025年10月上旬に記録された約12万6,000ドルです。円建てでは2025年10月7日の約1,895万円が最高値で、いずれも2026年7月28日時点まで更新されていません。
最高値は2011年から何度も塗り替えられてきました。2011年は約35ドル、2013年は約1,028ドルで、大きな節目は2017年12月の約2万ドルと2021年11月の約6万9,000ドルです。
流れが変わったのは2024年1月で、米国で初の現物ビットコインETFが承認され、2024年3月に約7万3,581ドルへ更新されました。2025年は計5回更新しましたが、連続更新は2025年10月で止まっています。
2026年7月28日時点は約6万6,000ドル前後、円建てでは約974万円で、最高値からおおよそ45〜50%低い水準です(※1)。
| 記録時期 | ドル建て最高値 | 円建ての |
前回高値からの |
|---|---|---|---|
| 2017年12月 | 約2万ドル | 約233万円 | 約20倍 |
| 2021年11月 | 約6万9,000ドル | 約790万円 | 約3.5倍 |
| 2025年10月 | 約12万6,000ドル | 約1,895万円 | 約1.8倍 |
最高値更新の要因とその後の下落
最大の要因は、現物ビットコインETF(証券市場で売買できる上場投資信託)を通じた資金流入です。2025年10月の更新局面では米国のETFへ約32億4,000万ドルが流入し、同時期に暗号資産交換業者の保有残高が約6年ぶりの低水準まで減っていたとも報じられました。
2つ目は半減期です。発行上限が2,100万枚のビットコインは、2024年4月20日以降マイニング(取引の記録作業)への報酬が3.125BTCとなり、1日あたりの新規発行が約900BTCまで減りました。
3つ目は機関投資家や上場企業の保有で、米国のStrategyは2026年4月27日時点で818,334BTCを保有しています。
4つ目は米国の政策と規制への期待ですが、2026年には市場構造法案の成立見通しが不透明になり、下押し材料に転じました。
更新のあとには、いずれの局面でも大きな下落が続いています。2017年12月の高値からは2018年12月の約3,128ドルまで約84%、2021年11月の高値からは2022年11月の約1万5,476ドルまで約78%、2025年10月の高値からも2026年6月5日の約5万9,375ドルまで約53%下げました。
最高値の更新局面では、乗り遅れる不安から判断を急いでしまう傾向が指摘されています。同じ材料が常に同じ方向に働くとは限らず、過去の下落率を知っておくことが冷静な判断につながります。
次の最高値更新に向けた見通し
ビットコイン最高値更新が今後あるのかは、気になるところでしょう。ここでは半減期のサイクルと、機関投資家や制度の動きから判断材料を整理します。将来の値動きを断定できる情報はないため、投資判断は読者自身の責任で行ってください。
半減期は2012年11月、2016年7月、2020年5月、2024年4月に実施され、その回の高値までは概ね500〜550日程度でした。2024年4月20日から約549日後が2025年10月にあたり、実際の最高値の時期とほぼ重なりました。次回は2028年4月ごろと見込まれますが、採掘の速度で前後するため日付は確定していません。
主要な金融機関の見通しは2026年に入って一斉に下方修正されています。シティグループは12カ月先の目標を11万2,000ドルから8万2,000ドルへ、スタンダードチャータードも2026年末の目標を10万ドルまで引き下げました。ETFを通じて伝統的な金融市場に組み込まれ、4年サイクルは働きにくくなったという主張もあります。
制度面では、規制を資金決済法から金融商品取引法へ移す改正法が2026年7月15日に成立し、20%の申告分離課税を導入する方針も示されました。詳しくは暗号資産の分離課税とは?2028年施行の新税制をご覧ください。
ただし2026年7月28日時点の利益は原則として雑所得で、最大約55.945%の総合課税です。分離課税の適用開始は2028年1月1日が有力と見込まれる段階です。
暗号資産の課税は国税庁のタックスアンサーNo.1524、制度改正は金融庁の公表資料が一次情報です。
暗号資産の買い方と始め方
ビットコインの最高値と現在の価格の差を見ていると、今どう向き合えばよいのか迷う方もいるでしょう。ここでは、価格の水準を見極めようとしなくても続けやすい方法を2つ紹介します。
積立投資
積立投資とは、まとまった金額を一度に投じるのではなく、一定額を定期的に購入していく方法です。購入のタイミングが分散されるため、高値づかみ(価格が高い時期にまとめて購入してしまうこと)のリスクを抑えられるとされています。仕組みは暗号資産の積立とは?仕組みと始め方でも解説しています。
最高値からどれくらい下がっているかを毎回判断しなくてよい点も、初心者には負担が軽くなる部分でしょう。値上がり局面でも下落局面でも同じ金額を買い続けるため、取得価格は平均に近づきます。ただし価格が下落すれば含み損は発生しますので、取り入れるかどうかは読者自身の状況に応じて判断してください。
CoinTradeでの始め方
ここでは暗号資産交換業者であるCoinTrade(コイントレード)を例に、口座開設から積立設定までの流れを紹介します。
CoinTradeは日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)などの業界団体に加盟しており、一定額を定期的に購入する積立に対応しています。ETHやSOLなど主要な銘柄を保有したまま報酬を受け取れるステーキングも利用できます。
金や銀の価格に連動したコインを貸し出して報酬を受け取るレンディングにも対応しており、ビットコインとは値動きの異なる資産も組み合わせられます。口座開設から積立設定までの流れは、次のとおりです。
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1
メールアドレスを登録する
パスワードを設定し、届いた確認メールから本登録を進めます。
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2
基本情報と本人確認情報を入力する
氏名や住所に加え、本人確認書類の情報を入力して審査を申し込みます。
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3
審査完了の通知を受け取る
提出した情報をもとに審査が行われ、完了すると通知が届きます。
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4
入金して積立を設定する
日本円を入金し、購入する銘柄と金額、頻度を選んで設定します。
よくある質問
Qビットコインの最高値は現在いくらですか?
2025年10月上旬に記録された約12万6,000ドルが、2026年7月28日時点での史上最高値です。その後は更新されていません。
Qビットコインが最高値を更新してきた要因は何ですか?
現物ビットコインETFを通じた資金流入、半減期による新規発行量の減少、機関投資家や上場企業の保有、米国の政策や規制への期待という4つが主に挙げられています。これらは組み合わせで働くため、同じ材料が常に同じ結果につながるわけではありません。
Q最高値を更新したあとはどのように推移してきたのですか?
2018年、2022年、そして2025年10月以降のいずれの局面でも、ピークから50%以上の下落が起きています。過去には75%以上下げた例もあり、最高値の更新が上昇の継続を保証するものではありません。
Q今後も最高値を更新する可能性はありますか?
半減期のサイクルから考える見方がある一方、ETFを通じて市場に組み込まれサイクルは働きにくくなったとの主張もあり、評価は分かれています。主要な金融機関の目標水準も2026年に入って下方修正されています。
まとめ
- 史上最高値は2025年10月上旬の約12万6,000ドル、円建てでは約1,895万円で、2026年7月28日時点で未更新。
- 更新を支えたのは現物ETF経由の資金流入、半減期、機関投資家や企業の保有、米国の政策動向の4点。
- 主要な高値のあとはいずれも大幅な下落が続き、2026年7月時点も最高値比で45〜50%安の水準。
- 半減期サイクルや機関投資家の見通しは判断材料にとどまり、積立などタイミングに依存しない方法も選択肢の一つ。
※1 本文中の価格は2026年7月28日時点の情報です。最新の価格は暗号資産交換業者の公式サイト等でご確認ください。