「ビットコインの半減期」という言葉を見聞きしても、いつ何がどう変わるのか分かりにくいと感じる方は少なくありません。本記事では、半減期の仕組みと過去の実績、価格との関係、次回の見通しをわかりやすく解説します。
執筆:CoinTradeコラム編集部
※本記事は2026年8月13日時点の情報であり、今後の法改正等により相違が生じることがあります。
ビットコインの半減期とは
ビットコイン(BTC)の半減期は、マイニングの報酬に関わる仕組みとして組み込まれたルールです。まずは、報酬が半分になる仕組みと、そのように設計されている理由を確認します。
ブロック報酬が半分になる仕組み
ビットコインは、取引の内容を承認する作業(マイニング)を行った参加者に対し、新規に発行されるビットコインを報酬として支払う仕組みを採用しています。この新規発行のペースは、210,000ブロックが生成されるたびにそれまでの半分へと減っていく設計です。ブロックは平均して約10分に1つ生成されるため、210,000ブロックの生成には結果としておよそ4年かかります(※1)。この報酬が半分になるタイミングが「半減期」と呼ばれるものです。半減期はビットコインのプログラムにあらかじめ組み込まれたルールであり、これまでに4回実行されてきました(※1)。
半減期が設定されている理由
ビットコインは、発行される総量の上限があらかじめ約2,100万枚に固定されています(※1)。半減期は、この上限に向けて新規発行のペースを段階的に落としていく仕組みです。繰り返すごとに新規発行分は次第に少なくなり、最終的には発行がほぼ止まる状態に近づいていきます。中央銀行のような管理者が存在しないビットコインにおいて、供給量のコントロールをプログラムのルールに委ねている点が特徴です。
過去に起きた半減期の実績
ここまでの仕組みを踏まえて、実際にビットコインがこれまでに経験してきた半減期の実績を確認します。日付やブロック高、価格の推移を順に取り上げます。
第1回から第4回までの半減期一覧
ビットコインはこれまでに4回の半減期を経ており、そのたびにマイナーへの新規発行報酬が段階的に減少してきました。直近の第4回半減期(2024年)の時点で、1ブロックあたりの新規発行量は誕生時の50BTCから3.125BTCまで、16分の1以下に減少しています。各回の具体的な日付・ブロック高・報酬の変化は、次の表のとおりです(※1)。
| 回数 | 日付 | ブロック高 | 報酬の |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2012年11月28日 | 210,000 | 50BTC→25BTC |
| 第2回 | 2016年7月9日 | 420,000 | 25BTC→12.5BTC |
| 第3回 | 2020年5月11日 | 630,000 | 12.5BTC→6.25BTC |
| 第4回 | 2024年4月20日 | 840,000 | 6.25BTC→3.125BTC |
半減期前後の価格の推移
過去4回の半減期は、いずれも半減期当日から18ヶ月程度の間にビットコインの価格が上昇する局面を伴っています。2012年は当日の約12ドルから1,100ドルへ、2016年は約650ドルから19,800ドルへ、2020年は約8,700ドルから69,000ドルへとそれぞれ推移しました(※2)。2024年についても、当日の約64,000ドルから2025年には約100,000ドルを超える水準へと値を上げています(※3)。
上昇率で見ると、初回から直近にかけて全体としては縮小しており、これは半減期を重ねるたびにビットコインの時価総額や参加者の規模が拡大してきたことが一因であると言われています。ただし、これらはあくまで結果として観測された値動きであり、次回も同様に価格が上昇するとは断定できません。
半減期が価格に影響するといわれる理由
半減期が価格に影響するといわれる背景には、主に次の2つの理由があります。需給の変化と、市場心理の両面から確認します。
新規供給量の減少による需給の変化
半減期が起きると、マイナーに新たに支払われるビットコインの量はそれまでの半分になります。これにより、市場に新しく供給される量が減るため、需要側に大きな変化がなければ、需給のバランスは引き締まる方向に働くと考えられています。発行上限が決まっていることと合わせて、時間の経過とともに希少性が高まっていく設計であると言えるでしょう。
市場の注目度が高まりやすい
半減期は約4年に1度という周期性を持つイベントであるため、投資家やメディアの関心を集めやすい傾向があります。半減期が近づくにつれて関連する報道や解説が増え、期待感から資金が動きやすくなるとされています。実際に過去4回の半減期では、いずれも半減期後にビットコイン価格が上昇する局面が見られました。ただし2024年の半減期後の上昇率は過去3回と比べて小さく、半減期が起きたからといって価格が必ず上がるとは限りません。
半減期は将来の価格を保証する仕組みではなく、実際の値動きは金融情勢や規制動向など多くの要因によって左右されます。
次回のビットコイン半減期はいつか
次回、5回目となる半減期について、現時点で見込まれている時期を紹介します。ブロック高から逆算した見通しを確認します。
2028年前後が有力とされる次回の半減期
次回、5回目となる半減期は、ブロック高1,050,000に到達した時点で発生します。これまでのブロック生成ペースから逆算すると、2028年4月ごろに到来する見通しです(※4)。実際のブロック生成間隔には多少のばらつきがあるため、正確な日時は半減期が近づくにつれて徐々に絞られていきます。5回目の半減期では、ブロック報酬が3.125BTCから1.5625BTCに半減する見込みです。
半減期に向けて知っておきたいこと
ここまでの内容を踏まえて、半減期に向けてどのように向き合えばよいのかを紹介します。予測の限界と、始め方の両面から取り上げます。
半減期の正確な時期や影響を予測することは難しい
半減期のおおよその時期はブロック生成のペースから見込めるものの、正確な日時を事前に断定することはできません。過去4回の半減期後には価格が上昇する局面が見られましたが、上昇の幅は一様ではなく、特に直近(2024年)は過去3回と比べてはっきりと小さくなりました。また、半減期以外にも、世界的な金融情勢や各国の規制動向など、価格に影響を与える要因は数多く存在します。したがって、半減期のタイミングだけを頼りに売買の判断をすることには限界があります。
少額から購入や積立を始める方法もある
半減期の正確なタイミングを見極めようとするのではなく、少額から購入や積立を始めて長期的に向き合う方法もあります。積立であれば、あらかじめ金額や頻度を決めておくことで、買い付けのタイミングを都度判断する必要がなくなります。どの程度の金額をどのように始めるかは、自身の状況や考え方に応じて判断するとよいでしょう。
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1
アプリから口座開設を申し込む
CoinTradeの公式アプリをダウンロードし、案内に沿って新規登録の手続きを行う。
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2
本人確認を行う
マイナンバーカードなどのICチップをスマートフォンで読み取り、必要事項を入力する。
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3
日本円を入金する
指定された口座への振込により、積立の原資となる残高を用意する。
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4
積立を設定する
1回当たりの積立金額、積立頻度(毎日、毎月)を選べば、以降は自動で買い付けが続く。
よくある質問
Q半減期の間はビットコインの売買ができなくなりますか?
半減期が起きても、取引所での売買や送金は通常どおり行えます。半減期は、新しく発行されるビットコインの量が変わる仕組みの一部であり、ネットワークの稼働自体には影響しません。
Q半減期はビットコイン以外の暗号資産にもありますか?
ビットコインと似た発行の仕組みを持つ暗号資産の中には、同様の半減期を採用しているものもあります。発行の仕組みは銘柄ごとに異なり、半減期を採用していない暗号資産も存在します。
Q半減期の後に価格が下落することもありますか?
半減期の後に価格が上昇する局面が過去には見られましたが、値動きは世界的な金融情勢や需給など複数の要因によって左右されます。そのため、半減期の後であっても価格が下落する場面は起こり得ます。
Q半減期はマイナーにどのような影響がありますか?
半減期が起きると、マイナーが新しく受け取れるビットコインの量はそれまでの半分になります。マイナーの収入は新規発行分だけでなく取引手数料からも得られるため、半減期後の収入がどう変化するかは、そのときどきのビットコインの価格や取引量にもよります。
Q半減期のタイミングはどうやって確認できますか?
次回の半減期は、ビットコインのブロック高が1,050,000に到達した時点で発生します。ブロックの生成状況は日々更新されていくため、半減期が近づくにつれておおよその日時がより正確に絞り込まれていきます。
まとめ
- ビットコインの半減期は、マイニング報酬が210,000ブロックごとに半分になる、約4年に1度のイベントである
- 半減期は、発行上限2,100万枚に向けて新規発行のペースを段階的に抑える仕組みである
- 過去の半減期は2012年、2016年、2020年、2024年の4回発生している
- 過去の半減期後には価格が上昇する局面が見られたが、上昇率は一様ではなく、直近(2024年)は過去3回を大きく下回った
- 次回(5回目)の半減期は、ブロック高1,050,000に到達する2028年前後になると見込まれている
- 半減期の正確なタイミングや価格への影響を事前に断定することは難しく、長期的な視点での向き合い方も選択肢となる
※1 出典:Bitcoin Wiki「Controlled supply」(2026年8月13日閲覧) ※2 出典:CoinGecko「Bitcoin Halving Price History」 ※3 出典:Fidelity Digital Assets「2024 Bitcoin Halving: One Year Later」(2025年5月22日公表) ※4 出典:CoinGecko「Bitcoin Halving Countdown」