この記事はこんな方におすすめ!

  • AVAXがどんな暗号資産か基礎から知りたい方
  • イーサリアムとの違いがよくわからないと感じている方
  • AVAXの取引の実態や、今の価格の位置づけを確認したい方
  • AVAXの投資に挑戦したいが、どうすればよいのか分からない方

「AVAX」または「アバランチ」という名前を見聞きしたことはあっても、イーサリアムと何が違うのか説明できない、という方は少なくないはずです。

この記事では、AVAXの成り立ちと特徴、取引の実態、それを支える仕組み、購入までの流れを整理します。

執筆:CoinTradeコラム編集部

目次

    AVAXとは

    Cornell大学の研究者らが立ち上げたプラットフォーム

    AVAXは、スマートコントラクトを実行できるDApps向けのブロックチェーンプラットフォームとして設計された暗号資産です。

    2018年5月に「Team Rocket」という匿名で発表されたホワイトペーパーを基に、Cornell大学の研究者Emin Gün Sirerらが中心となって開発されました。

    その後、開発を担う企業Ava Labsが設立され、2020年9月21日にメインネットが稼働します。

    イーサリアムとの違いは合意形成の方式とチェーン構造

    AVAXはイーサリアムと同じく、スマートコントラクトを実行できるプラットフォームですが、合意形成の方式・チェーン構造・発行上限という3つの点で設計が異なります。

    • 合意形成方式:イーサリアムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しますが、AVAXは独自の「アバランチ・コンセンサス」という方式を採用しています
    • チェーン構造:イーサリアムは単一のチェーンで資産管理とスマートコントラクトの実行を担いますが、AVAXは役割の異なるX・C・Pという3つのチェーンで構成されています
    • 発行上限:イーサリアムには固定の上限がありませんが、AVAXは7.2億枚という上限があらかじめ定められています
    項目 イーサリアム AVAX
    合意形成方式 PoS アバランチ・コンセンサス
    チェーン構造 単一チェーン X/C/Pの3チェーン
    発行上限 固定の上限なし 7.2億枚

    AVAXの特徴

    なぜ用途別の3つのチェーンで構成されるのか

    Xチェーンは資産の発行・移転、Cチェーンはスマートコントラクトの実行、Pチェーンはバリデーターとサブネットの管理というように、AVAXは処理内容ごとに3つのチェーンへ役割を分けています。

    たとえば、Xチェーンでの送金処理とCチェーンでのスマートコントラクト実行は、それぞれ独立して同時並行に進行する仕組みです。

    これにより、単一のチェーンがすべての処理を担う設計に比べ、処理を分散させることで全体としての処理能力を高められます。

    独自チェーンを作る事例が増えている

    AVAXでは当初から、Pチェーンを通じてバリデーターの一部だけが検証する独自のブロックチェーン(サブネット)を構築できる仕組みが用意されていました。

    しかし、独自チェーンの運用には、2,000AVAXの継続的なステークが必要であり、開発者にとって高いコストがネックとなっていました。

    そこで、2024年12月16日、この問題を解決する「Etna」というアップグレードが実施されます。

    これにより、サブネットは「Avalanche L1」という名称に変わり、運用コストも月額およそ1.3AVAX(動的な手数料)へと大幅に引き下げられました。

    データで見るAVAXの現在地

    現在の価格が示す位置づけ

    AVAX価格の推移(2025年1月1日〜2026年9月23日・円建て)
    0.02,000.04,000.06,000.08,000.0 (円) 2025年1月 約6,938.5円2026年9月 約1,633.0円 2025/012025/042025/072025/102026/012026/042026/07 (年/月)

    ※CoinTradeのレートをもとに作成。他社データにもとづく数値と多少の差が生じることがあります。

    AVAXの価格は、2026年9月23日時点でおよそ1,600円です。

    2025年1月以降の値動きを振り返ると、同年1月6日に期間内の高値となる約7,000円を記録した後、値を下げてきました。

    今の水準は、その高値からおよそ76%低い位置にあります。

    時価総額シェアで見る存在感

    AVAXが暗号資産市場全体でどれくらいの規模を持つ銘柄なのか、主要な指標で確認してみましょう。

    • 時価総額: 約44.8億ドル(世界27位、CoinGecko調べ)
    • 暗号資産全体に占める割合: およそ0.15%(CoinGecko調べ)
    • 循環供給率: 発行上限7.2億枚に対しておよそ62%(CoinGecko調べ)

    時価総額では上位銘柄に及ばないものの、暗号資産市場の中で一定の規模を維持している銘柄です。

    AVAXを支える仕組み

    アバランチ・コンセンサスが高速処理を実現する

    アバランチ・コンセンサスは、ランダムに選んだ少数のバリデーターへ意見を繰り返し尋ね、多数派の回答に収束させることで合意を形成する仕組みです。

    全バリデーターに一斉に問い合わせるのではなく、少人数への問い合わせを繰り返す方式のため、バリデーターの数が増えても1台あたりの負荷は変わりません。

    この仕組みにより、数千件規模の取引を1〜2秒程度で処理できると言われています。

    手数料の焼却(バーン)が発行動向に影響する

    Cチェーンでの取引手数料は、基本手数料部分が焼却され、循環供給量から差し引かれる仕組みになっています。

    一方、AVAXはステーキング報酬として新規に発行されているため、焼却(バーン)と発行が綱引きする構造です。

    この構造により、ネットワークの利用が少ない時期は手数料による焼却(バーン)量も減るため発行が上回りやすく、供給量はゆるやかに増加する傾向にあるとされています。

    AVAXを購入するまでの流れ

    口座開設から購入までの流れ

    国内でAVAXを買う場合は、登録を受けた事業者を通じて売買するのが基本です。

    口座を開いて日本円を入金し、金額を指定して注文するという流れになります。

    多くの事業者では、小数点以下の細かい単位で注文できるため、数百円といった金額からでも購入できます。

    手続きの大枠はどの事業者でも共通で、申し込みから購入までは次の4段階です。

    1. 1
      口座開設を申し込む

      スマホアプリや公式サイトからメールアドレスと基本情報を登録します

    2. 2
      本人確認を済ませる

      マイナンバーカード等のICチップをスマートフォンで読み取る方式が代表的です

    3. 3
      日本円を入金する

      指定された口座への振込などの手段で購入資金を用意します

    4. 4
      AVAXを購入する

      購入する金額を指定して注文します

    CoinTradeでAVAXを購入する流れ

    CoinTradeは株式会社マーキュリーが運営する暗号資産のサービスで、AVAXを含むさまざまな暗号資産を取り扱っています。

    口座開設から本人確認、日本円の入金、売買までがアプリのなかで完結する点が特徴です。

    購入のタイミングに迷う方向けに、積立機能も実装されており、購入のタイミングを分散させつつ、長期目線でAVAX投資に挑戦することも可能です。

    また、ステーキングサービスも別途用意されており、購入したAVAXを保有しながら報酬を得るという選択肢もあります。

    よくある質問

    QなぜAVAXは「イーサリアムキラー」と呼ばれるのですか?

    処理速度の速さなどを背景に、そう呼ばれることがあります。ただし、開発者コミュニティやDAppsの規模では依然イーサリアムが大きく、優劣が定まっているわけではありません。

    QAVAXとETHは何が違いますか?

    最大の違いは合意形成の方式とチェーン構造です。イーサリアムのPoSに対し、AVAXは独自のアバランチ・コンセンサスを採用し、単一チェーンに対しX・C・Pの3チェーンで構成されています。

    QAVAXのサブネット(Avalanche L1)とは何ですか?

    バリデーターの一部だけが検証する独自のブロックチェーンを指します。2024年12月のEtnaアップグレードで「Avalanche L1」に改称され、運用コストが大幅に引き下げられました。

    QAVAXに発行上限はありますか?

    発行上限は7.2億枚と定められており、現在の循環供給量はそのおよそ60%です。

    QAVAXの取引で利益が出た場合、税金はどうなりますか?

    現在は、原則として雑所得に区分され、総合課税の対象です。給与などほかの所得と合算され、5%から45%の累進税率に住民税10%が加わります。2028年1月からは分離課税へ移行する見通しがあり、詳しくは暗号資産の分離課税とはで解説しています。

    まとめ

    • AVAXは2020年、Emin Gün Sirerらが中心となって立ち上げたスマートコントラクトプラットフォーム
    • イーサリアムと異なり、独自の合意形成方式と7.2億枚の発行上限を特徴とする設計になっている
    • X・C・Pという役割の異なる3つのチェーンで構成され、2024年のEtnaアップグレードにより独自チェーンの構築コストが大幅に下がった
    • 世界の時価総額ランキングでは31位に位置し、発行上限7.2億枚のうち循環供給量は既に約6割に達している
    • 取引手数料の焼却とステーキング報酬の発行が綱引きする供給構造になっている
    • CoinTradeなら口座開設からアプリ内で完結し、積立を使えば少額から始められる

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