この記事はこんな方におすすめ!

  • アバランチが暗号資産(仮想通貨)の中でどんな存在か知りたい方
  • アバランチの仕組みや特徴を初心者向けに理解しておきたい方
  • アバランチの将来性を判断する材料を整理したい方
  • アバランチを購入したあと保有しながら運用する方法も知りたい方

暗号資産(仮想通貨)アバランチは、名前を見かける割に、ビットコインやイーサリアムとの違いがつかみにくい銘柄です。この記事では、AVAXの役割と特徴、価格の動き、将来性の材料、購入後の選択肢を解説します。読み終えるころには、自分なりに評価する土台ができるでしょう。

執筆:CoinTradeコラム編集部

目次

    AVAXとはどのような暗号資産か

    アバランチは、アプリを動かす土台として作られたブロックチェーンです。AVAXは、そのネットワークで使われる基軸の通貨を指します。開発は米国のAva Labsで、本番のネットワークは2020年9月に稼働しました。

    ビットコインが送金や保管を主な役割とするのに対し、アバランチはその上でサービスを動かすことを想定しています。

    AVAXの使い道は、手数料の支払い、ネットワークを支えて報酬を受け取るステーキング、方針を決める投票の3つです。発行枚数には7億2,000万枚の上限があり、際限なく増える設計にはなっていません。

    支払われた手数料の一部はバーンと呼ばれる形で消え、流通量は少しずつ減ります。ただし、それだけで価格が上がるわけではありません。

    AVAXが他と違う3つの特徴

    アバランチの技術的な特徴は、大きく3つに整理できます。いずれもネットワークが混雑しないようにするための工夫です。

    取引の速さと手数料の低さ

    AVAXの取引は、送信してから数秒ほどで確定します。アバランチ・コンセンサスと呼ばれる独自のルールを使い、参加者が少人数ずつ確かめ合って全体の意見をまとめるやり方です。

    全員が一斉に確認する方式より手間が少なく、処理が速くなりました。手数料も低く抑えられていますが、混雑の度合いで変わります。

    3つのチェーンによる役割分担

    アバランチは、役割の違う3本のチェーンを組み合わせて動いています。送金や資産のやり取りを担うのがX-Chain、アプリの自動処理を担うのがC-Chain、ネットワーク全体と参加者の管理を担うのがP-Chainです。

    1本ですべてを処理せず担当を分けることで、渋滞が起きにくくなりました。なかでもC-Chainはイーサリアムと同じ形式に対応し、イーサリアム向けのアプリを作り直さずに持ち込めます。

    独自ネットワークを立ち上げる設計

    アバランチでは、用途ごとに専用のネットワークを別に立ち上げられます。もともとはサブネットと呼ばれ、現在はアバランチL1という呼び名に変わりました。

    たとえば、ゲームと企業の業務システムが同じネットワークを使うと、片方が混み合ったときにもう片方の処理まで遅くなります。用途ごとにネットワークを分けておけば、こうした影響を受けずに済みます。

    以前は、この専用のネットワークを立ち上げるのに2,000AVAXというまとまった量を預ける必要がありました。2024年12月に稼働したAvalanche9000という大型の更新でその条件がなくなり、開発者が自分のネットワークを持ちやすくなっています。

    AVAXの価格推移と変動の大きさ

    AVAXの価格は、これまで大きく上下を繰り返してきました。2021年11月には146ドル前後の最高値を付けた一方、2026年8月時点では6ドル台で推移しています(※1)。

    値動きの背景には、暗号資産市場全体の地合いと、似た役割のチェーン同士の競争があります。過去の高値が将来の水準を約束するものではありません。

    時期 主な出来事 価格の目安
    2020年9月 本番のネットワークが稼働 数ドル台
    2021年11月 過去最高値を記録 約146ドル
    2024年12月 Avalanche9000が稼働 数十ドル台
    2026年8月 米国でデジタルコモディティに分類 6ドル台

    AVAXの将来性で注目される動き

    将来性を考えるうえでは、価格の予想よりも実際に使われているかを示す事実が手がかりになります。近年は企業との連携と制度の面で動きが出ました。

    金融機関や企業との連携の広がり

    アバランチは、金融機関が実務で使う基盤としても検討されています。2025年4月には、三井住友フィナンシャルグループがTIS、Ava Labs、Fireblocksとステーブルコインの共同検討を始めると発表しました。ステーブルコインは、円やドルなどの価値に連動するよう設計された新しい電子決済手段です。

    米国での位置づけの明確化

    制度の面では、2026年に大きな整理が行われました。米国のSEC(証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)が3月17日に公表した共同の規則で、AVAXはビットコインやイーサリアムと同じデジタルコモディティに分類されました。

    扱いが定まると機関投資家が保有しやすくなるため、2026年3月12日にはグレースケール社のアバランチ関連のETFがNASDAQで取引を始めています。ただし、制度の整備が価格の上昇を約束するわけではありません。投資の判断は、ご自身の資産状況やリスク許容度に合わせて慎重に行う必要がある点を留意しておきましょう。

    AVAXを持つ前に押さえたい点

    AVAXは値動きの幅が大きい銘柄です。最高値から見ると現在の水準は10分の1以下で、短い期間で数十パーセント動く場面も珍しくありません。 生活に必要なお金とは切り離し、余裕のある資金の範囲で考えるのが基本になります。

    税金の扱いも確認しておきたい点です。AVAXは買った時点では課税されず、売却や他の暗号資産との交換で利益が確定します。現在は雑所得として総合課税の対象で、住民税を含めた負担が最大55%程度に達する場合も少なくありません。2026年3月31日に成立した改正所得税法により、2028年1月1日以後の取引からは20.315%の申告分離課税へ移る方針が示されました。詳しい内容は暗号資産の分離課税と2028年施行の新税制で解説しています。

    注意

    購入するサービスを選ぶときは、金融庁への登録を受けた暗号資産交換業者かを確認できます。
    一覧は金融庁のサイトで公開されています。

    AVAXの買い方と保有後の選択肢

    国内でも複数の暗号資産交換業者がAVAXを取り扱い、日本円を入金して購入する流れは共通しています。購入後には、保有する以外の選択肢もあります。

    保有しながら報酬を受け取る方法

    AVAXは、ステーキングに対応した銘柄です。ステーキングとは、保有する暗号資産をネットワークの維持に預け、報酬を受け取る仕組みを指します。

    預けている間も価格は動き続けるため、報酬を受け取っても評価額が下がる場面はあるでしょう。解除の申請から引き出せるまでには一定の期間がかかります。CoinTradeのステーキングもAVAXに対応しています。

    CoinTradeでAVAXを購入する流れ

    暗号資産(仮想通貨)アバランチを購入できるサービスの1つが、金融庁の登録を受けた暗号資産交換業者のCoinTradeです。販売所の方式のため、買値と売値の差であるスプレッドが実質的な負担になります。売買手数料は購入も売却も0円で、口座開設と維持にも費用はかかりません。

    購入したAVAXはそのまま預けられ、買ってから運用までを1つのアプリで完結できます。購入時期を分けたい場合はCoinTradeの積立サービスも利用できます。

    1. 1
      メールアドレスを登録する

      受け取れるアドレスでアカウントを作り、他のサービスと使い回さないパスワードを設定します。

    2. 2
      本人確認の書類を提出する

      スマートフォンで本人確認書類のICチップを読み取ります。提出後は事業者側で確認が行われます。

    3. 3
      日本円を入金する

      本人確認が完了したあとに入金でき、購入したい金額に合わせて必要な分を入れます。

    4. 4
      AVAXを購入して運用を設定する

      購入した銘柄はそのまま保有するか、ステーキングや積立の設定に進めます。

    よくある質問

    Qアバランチ(AVAX)とはどのような暗号資産ですか?

    アバランチはアプリを動かす土台となるブロックチェーンで、AVAXはその上で使う基軸の通貨です。手数料の支払い、ステーキング、方針を決める投票の3つに使われます。発行枚数の上限は7億2,000万枚に定められています。

    Qアバランチはイーサリアムと何が違いますか?

    アバランチとイーサリアムは、それぞれ別のブロックチェーンで動く別の暗号資産です。どちらもアプリを動かせる点は共通しますが、アバランチは3本のチェーンで処理を分担し、用途ごとに専用のネットワークを立ち上げられる設計になりました。C-Chainはイーサリアムと同じ形式に対応するため、アプリは移行しやすくなっています。

    QAVAXの発行枚数に上限はありますか?

    上限は7億2,000万枚に決められています。手数料の一部はバーンと呼ばれる形で消滅し、流通量が減る仕組みも組み込まれました。ただし、この設計だけで価格が上がるわけではありません。

    Qアバランチの将来性はどのような点から判断できますか?

    実際に使われているかを示す事実が手がかりになります。金融機関との連携や、2026年3月に米国でデジタルコモディティへ分類された制度の整理が代表的な材料でしょう。いずれも将来の価格を保証するものではありません。

    Q購入したAVAXを保有しながら運用する方法はありますか?

    AVAXはステーキングに対応しているため、預けて報酬を受け取る運用ができます。ただし預けている間も価格は変動し、解除の申請から引き出せるまでには一定の期間がかかるでしょう。CoinTradeでは運用の期間に定めがありません。

    まとめ

    • アバランチはアプリを動かす土台となるブロックチェーンで、AVAXはその基軸通貨
    • AVAXの使い道は手数料の支払い、ステーキング、方針を決める投票の3つ
    • 独自の合意形成の仕組みで取引の確定が数秒程度と速く、役割の違う3本のチェーンと専用ネットワークを立ち上げられる設計が構造上の特徴
    • 2021年11月の最高値から水準を大きく下げており、値動きの幅は依然として大きい
    • 金融機関との連携や米国での分類の整理が将来性の材料、購入後はステーキングも選べる

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    ※1 価格は2026年8月10日時点の情報です。最新の価格は各暗号資産交換業者の情報でご確認ください。