この記事はこんな方におすすめ!

  • ADAがどんな暗号資産か基礎から知りたい方
  • ビットコインやイーサリアムとの違いがよくわからないと感じている方
  • ADAの取引の実態や、今の価格の位置づけを確認したい方
  • ADAの投資に挑戦したいが、どうすればよいのか分からない方

「ADA」または「カルダノ」という名前を見聞きしたことはあっても、詳しい説明はできない、という方は少なくないはずです。

この記事では、ADAの成り立ちと特徴、取引の実態、それを支える仕組み、購入までの流れを整理します。

執筆:CoinTradeコラム編集部

目次

    ADAとは

    学術研究を重視して生まれた独自ブロックチェーン

    ADAは、学術研究を重視して生まれた独自ブロックチェーン「Cardano(カルダノ)」のネイティブトークンです。

    イーサリアムの共同創設メンバーでもあるチャールズ・ホスキンソンが中心となり、2017年9月にネットワークが立ち上げられました。

    開発・運営は、Cardano Foundation・IOG(Input Output Global)・Emurgoという3つの機関が役割を分担して担っています。

    独自のコンセンサス方式Ouroborosは、2017年8月に学術会議CRYPTO 2017で査読を経て発表されました。

    また、ADAは手数料の支払いやステーキングに使われており、2026年からはガバナンスの投票権としても使われています。

    イーサリアムとの違いは開発思想と供給設計

    カルダノはイーサリアムと同様にスマートコントラクトを実行できるプラットフォームですが、開発の進め方・合意形成・発行の設計という3つの点で異なります。

    • 開発の進め方: イーサリアムは機能を先行実装してから改善を重ねますが、カルダノは新機能を学術論文として発表し、査読を経てから実装します
    • 合意形成: イーサリアムはプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しますが、カルダノは独自のOuroborosという方式を採用しています
    • 発行の設計: イーサリアムには固定の発行上限がありませんが、ADAには450億枚という発行上限があらかじめ定められています
    項目 イーサリアム カルダノ
    開発アプローチ 実装を先行させてから改善 学術論文として発表し査読を経てから実装
    合意形成 プルーフ・オブ・ステーク(PoS) Ouroboros(独自のPoS)
    発行上限 固定の上限なし 450億枚

    ADAの特徴

    なぜ学術的な査読を重視する開発姿勢を貫いてきたのか

    IOGは、新機能を実装する前に学術論文として発表し、査読を経てから実装するという開発哲学を掲げてきました。

    実際、Ouroborosの原論文の引用数は、Google Scholar上で1,200件を超えるほどです。

    この開発姿勢には、実装前に安全性を数学的に検証できるという利点があります。

    一方で、開発の迅速さを重視する立場からは、この慎重な進め方が開発速度の遅さにつながっているという指摘もあります。

    完全なオンチェーンガバナンスへの移行

    カルダノは当初から、Byron・Shelley・Goguen・Bashoに続く最終段階として「Voltaire」を掲げてきました。

    これは、開発・運営の決定権を創設時の3機関からADA保有者のコミュニティへ段階的に移していくという目標です。

    それまでは、事実上IOGやCardano Foundationが開発の優先順位を主導してきました。

    Changハードフォークは2024年8月に実施され、DRep(委任代表者)や暫定憲法委員会など、ガバナンスの土台となる仕組みが導入されました。

    その後のPlominハードフォークを経て、DRep・ステークプール運営者・憲法委員会は財務の引き出しなど実質的な決定権を持つようになっています。

    そして、2026年2月23日、Cardanoブロックチェーンの憲法(Constitution)がADA保有者の投票(DRepの84.29%が賛成)によって正式に発効し、Voltaireフェーズが完成しました。

    長年の学術重視の開発が、この分散型ガバナンスという形で結実したと考えられます。

    データで見るADAの現在地

    現在の価格が示す位置づけ

    ADA価格の推移(2025年1月1日〜2026年9月23日・円建て)
    0.050.0100.0150.0200.0 (円) 2025年1月 約179.6円2026年9月 約37.7円 2025/012025/042025/072025/102026/012026/042026/07 (年/月)

    ※CoinTradeのレートをもとに作成。他社データにもとづく数値と多少の差が生じることがあります。

    ADAの価格は、2026年9月23日時点でおよそ37.7円です。

    2025年1月以降の値動きを振り返ると、同年1月17日に期間内の高値となる約179.6円を記録した後、値を下げてきました。

    今の水準は、その高値からおよそ79%低い位置にあります。

    時価総額シェアで見る存在感

    ADAが暗号資産市場全体でどれくらいの規模を持つ銘柄なのか、主要な指標で確認してみましょう。

    • 時価総額: 約88.0億ドル(世界17位、CoinGecko調べ)
    • 暗号資産全体に占める割合: およそ0.3%(CoinGecko調べ)
    • 循環供給率: 発行上限450億枚に対しておよそ83%(CoinGecko調べ)

    時価総額では上位銘柄に及ばないものの、暗号資産市場の中で一定の規模を維持している銘柄です。

    ADAを支える仕組み

    Ouroboros(独自PoS)による合意形成

    PoS(Proof of Stake)は、ビットコインのマイニング(PoW)のような計算競争を行わず、保有量(ステーク量)に応じて選ばれた参加者が取引の正しさを検証する仕組みです。

    多く保有している参加者ほど、不正を働けば自分の資産価値そのものが損なわれるため、正直に振る舞う動機が働くという考え方にもとづいています。

    Ouroborosは、この仕組みの安全性を数学的に証明した、初めてのPoSプロトコルとされています。

    検証者は一定期間ごとにくじ引きのような方式で選ばれ、ブロックを生成する仕組みです。

    この安全性の数学的な証明が、Ouroborosが学術的に高く評価される理由になっています。

    DRep・SPO・憲法委員会が支えるVoltaireのガバナンス構造

    Voltaireのガバナンスは、特定の一者に権限が集中しないよう、役割の異なる主体に力を分散させる設計になっています。

    具体的には、CIP-1694という提案にもとづき、DRep(委任代表者)・SPO(ステークプール運営者)・憲法委員会という三者体制でガバナンスが運営されています。

    ADA保有者から選ばれるDRepが提案に投票し、ネットワークの検証を担うSPOが追認し、専門家からなる憲法委員会が内容を確認する役割分担です。

    ADA保有者にとって、自らDRepになるか、信頼するDRepに投票権を委任するかは自由ですが、投票は「1ADA1票」に相当する仕組みで行われるため、保有量が多いほど意思決定への影響力も大きくなります。

    暫定の憲法委員会は2026年9月1日(Epoch 580)に任期満了を迎え、その後は正式な委員選挙が予定されています。

    ADAを購入するまでの流れ

    口座開設から購入までの流れ

    国内でADAを買う場合は、登録を受けた事業者を通じて売買するのが基本です。

    口座を開いて日本円を入金し、金額を指定して注文するという流れになります。

    多くの事業者では、小数点以下の細かい単位で注文できるため、数百円といった金額からでも購入できます。

    手続きの大枠はどの事業者でも共通で、申し込みから購入までは次の4段階です。

    1. 1
      口座開設を申し込む

      スマホアプリや公式サイトからメールアドレスと基本情報を登録します

    2. 2
      本人確認を済ませる

      マイナンバーカード等のICチップをスマートフォンで読み取る方式が代表的です

    3. 3
      日本円を入金する

      指定された口座への振込などの手段で購入資金を用意します

    4. 4
      ADAを購入する

      購入する金額を指定して注文します

    CoinTradeでADAを購入する流れ

    CoinTradeは株式会社マーキュリーが運営する暗号資産のサービスで、ADAを含むさまざまな暗号資産を取り扱っています。

    口座開設から本人確認、日本円の入金、売買までがアプリのなかで完結する点が特徴です。

    購入のタイミングに迷う方向けに、積立機能も実装されており、購入のタイミングを分散させつつ、長期目線でADA投資に挑戦することも可能です。

    また、ステーキングサービスも別途用意されており、購入したADAを保有しながら報酬を得るという選択肢もあります。

    よくある質問

    QADAとカルダノは同じものですか?

    ADAが暗号資産そのものの名称で、Cardanoはそのブロックチェーンの名称です。日本語では、暗号資産としてのADAを指して「カルダノ」と呼ぶ場面もよく見られます。

    QADAとイーサリアムは何が違いますか?

    最大の違いは開発の進め方です。イーサリアムは機能を先行実装してから改善を重ねるのに対し、カルダノは新機能を学術論文として発表し査読を経てから実装します。発行の設計にも差があり、ADAには450億枚という発行上限があります。

    Qカルダノのガバナンスはどのように機能していますか?

    DRep(委任代表者)・SPO(ステークプール運営者)・憲法委員会という三者体制で運営されており、ADA保有者は自らDRepになるか、信頼するDRepに投票権を委任できます。

    QADAに発行上限はありますか?

    発行上限は450億枚と定められており、現在の循環供給量はそのおよそ83%です。

    QADAの取引で利益が出た場合、税金はどうなりますか?

    現在は、原則として雑所得に区分され、総合課税の対象です。給与などほかの所得と合算され、5%から45%の累進税率に住民税10%が加わります。2028年1月からは分離課税へ移行する見通しがあり、詳しくは暗号資産の分離課税とはで解説しています。

    まとめ

    • ADAは学術的な査読を重視して開発されてきたブロックチェーン「Cardano」のネイティブトークン
    • イーサリアムと異なり、開発は査読を経てから実装する方式を取り、発行上限も450億枚とあらかじめ定められている
    • 開発の遅さが批判される一方、2026年2月にCardano憲法が発効しVoltaireフェーズが完成した
    • 世界の時価総額ランキングでは19位に位置している
    • 数学的に安全性が証明された独自のPoS「Ouroboros」が、DRep等による分散型ガバナンスを支えている
    • CoinTradeなら口座開設からアプリ内で完結し、積立を使えば少額から始められる

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