暗号資産(仮想通貨)のオプティミズムは、イーサリアムの混雑と手数料の高さを補うために作られたブロックチェーンです。イーサリアムとの違いや、価格が下がり続けている理由はつかみにくいかもしれません。この記事では、成り立ちと特徴、価格推移、将来性を見る材料、買い方を解説します。
執筆:CoinTradeコラム編集部
※本記事は2026年8月17日時点の情報であり、今後の法改正等により相違が生じることがあります。
オプティミズムとはどのような暗号資産か
オプティミズム(Optimism)は、イーサリアムの混雑と手数料の高さを補う目的で2021年から稼働しているブロックチェーンです。その外側で取引をまとめて安く処理し、結果だけを本体に記録する仕組みで、「レイヤー2」と呼ばれています。本線の渋滞を避ける側道のようなもので、イーサリアムを置き換えるものではありません。
OPは、そのネットワークのトークンで、2022年5月31日に配布が始まりました。誤解されやすいのは、OPが手数料の支払いには使われない点です。ガス代(利用時にかかる手数料)を払うのはETHで、OPは運営方針を決める投票に使われます。
総供給量は約42億9,496万枚で、うち2割は誰でも使える開発成果の配分枠にあてられました。投資家などへの分は、数年かけて市場へ出てきます。
オプティミズムを支える3つの技術的特徴
他のブロックチェーンと区別される理由は、取引の処理方法、イーサリアムとの高い互換性、土台の公開の3点にあります。基礎から順に整理しました。
取引をまとめて安く処理する方式
手数料の安さを支えるのは、「オプティミスティック・ロールアップ」と呼ばれる処理方式です。多数の取引をまとめてイーサリアム側へ記録し、内容はいったん正しいものとして扱います。レシートを1枚ずつ送らず、まとめて1回で提出するようなイメージでしょう。
疑わしい記録があれば、一定期間内に誰でも異議を申し立てられます。この仕組みにより、本体で処理するより安い手数料が実現しました。
イーサリアムとの高い互換性
アプリが集まりやすいのは、イーサリアム向けのプログラムをほぼそのまま動かせるためです。EVM互換と呼ばれるもので、開発者は新しい言語や作法を覚え直す必要がありません。
そのため分散型金融(DeFi)と呼ばれる金融サービスやNFTのアプリが、早期から展開されてきました。利用者もイーサリアムで使っていたウォレット(暗号資産を保管する財布)をそのまま使えます。
他社にも開放された共通の土台
オプティミズムは、土台となるソフトウェアを「OP Stack(オーピー・スタック)」として公開しました。これを使えば、他の企業が自分専用のレイヤー2を短期間で立ち上げられます。
同じ土台を使うチェーンどうしをつないだ集合体が「Superchain(スーパーチェーン)」です。規格を広げて仲間を増やす戦略は、将来性を見るうえでも欠かせないでしょう。
オプティミズムの価格推移と現在の水準
OPの価格は、配布の直後から荒い値動きを見せてきました。2022年5月31日は1.4ドル前後で始まったものの、数日で1ドルを割り込んでいます。
その後2024年3月6日には約4.84ドルの過去最高値を付けました。2026年8月時点では0.08ドル台(1OPあたり13円前後)で推移し、同月1日には0.082ドルの過去最安値も更新しました(※1)。
背景には市場全体の地合いに加え、2026年2月のスーパーチェーンからの大口離脱があると指摘されています。イーサリアムの手数料を下げる仕組みは他にもあり、レイヤー2の競争も見逃せません。
| 時期 | 出来事 | 価格の |
|---|---|---|
| 2022年5月 | OPトークンの |
1.4ドル前後で |
| 2024年3月 | 過去最高値を |
約4.84ドル |
| 2026年2月 | 大口チェーンの |
0.1ドル台へ |
| 2026年8月 | 過去最安値圏で |
0.08ドル台 |
オプティミズムの将来性で注目される動き
手がかりは、同じ土台を使う仲間がどこまで増えるかです。もう1つは、その広がりがOPの価値に結びつくかどうかという点です。
共通の土台で仲間を増やす構想
スーパーチェーンには、World ChainやUnichainなど複数のチェーンが参加しています。身近な例が、ソニーグループが出資するSony Block Solutions Labsの「Soneium(ソニューム)」です。
Soneiumは2025年1月に稼働したレイヤー2で、エンタメ分野での利用を掲げ、約1年で累計5億件超の取引を記録しました。ただし、チェーンが増えることが直ちにOPの価格へ反映されるとは限りません。
収益をOPに結びつける仕組み
2026年初には、スーパーチェーンの手数料収入の50%をOPの買い戻しに充てる方針が承認されました。買い戻したOPは、貢献した開発者への配分に回されます。
投票用のトークンにとどまらず、収益と結びつく設計へ向かう動きといえます。もっとも原資となる収益は2026年に大きく減っており、将来の価格を保証するものではありません。
オプティミズムを保有する前に押さえたい点
まず押さえておきたいのは、2026年に起きた構造の変化です。スーパーチェーンの中核だったBase(米コインベースのレイヤー2)が、2026年2月18日に離脱を発表しました。
Baseは手数料収入の9割超を占めており、離脱で収益基盤が大きく縮みました。発表後48時間でOPは約28%下落し、買い戻しの原資にも直結しています。Base側は開発の速度を上げるためと説明しており、オプティミズムの失敗と断じられるものではありません。
イーサリアム本体へ資産を戻す際には、異議申し立ての期間として通常7日程度かかります。国内で売買するだけなら、この作業が必要になる場面はほとんどありません。
利益が出た場合の税金も、あらかじめ把握しておきたい点です。売却や他の暗号資産との交換で利益が確定し、住民税を含めた負担は雑所得として最大55%程度になります。
2026年3月31日に公布された改正所得税法などにより、2028年1月1日以後の取引から20.315%の申告分離課税へ移る方針が示されました。制度の中身は暗号資産の分離課税と2028年施行の新税制で解説しています。
暗号資産を購入するときは、金融庁への暗号資産交換業者としての登録の有無を確認できます。登録業者の一覧は金融庁のサイトで公開されています。
オプティミズムの買い方と積立という選択肢
金融庁の登録を受けた国内の暗号資産交換業者が暗号資産(仮想通貨)のオプティミズムを日本円建てで扱っており、入金から購入までの流れは共通しています。値動きの幅を踏まえると、買い方も検討したい点になります。
購入時期を分ける積立という方法
一定額を定期的に買い付ける暗号資産の積立は、値動きの大きい銘柄と相性のよい方法でしょう。一度にまとめて買うと、購入価格が特定の時点に偏ります。
価格が高いときは少なく、安いときは多く買い付けられるため、平均の購入単価がならされます。ただし損失を防ぐ手法ではなく、下がり続ける局面では評価額も下がる点は変わりません。
CoinTradeでOPを購入する流れ
日本円での売買を1つのアプリで完結できるのが、CoinTradeです。OPを日本円建てで扱い、売買手数料は購入・売却ともに0円、口座開設や維持の費用もかかりません。販売所方式のため、買値と売値の差であるスプレッドが実質的なコストになるでしょう。
OPは対象外であるものの、ETHなど主要な銘柄では預けて報酬を受け取るステーキングも使えます。購入時期を分散したい場合は、CoinTradeの積立サービスで自動的に買い付けられます。
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1
メールアドレスを登録する
アカウントを作成し、パスワードは使い回さないものを選びます。
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2
本人確認の書類を提出する
スマートフォンで本人確認書類のICチップを読み取り、提出します。その後は事業者側で確認が行われます。
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3
日本円で購入資金を入金する
本人確認の完了後に入金でき、購入したい金額に合わせて用意します。
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4
購入または積立の設定を行う
銘柄からOPを選んで購入します。定期的に買う場合は積立の金額を指定します。
よくある質問
Qオプティミズムとはどのような暗号資産(仮想通貨)ですか?
イーサリアムの混雑と手数料の高さを補う目的で作られた、レイヤー2と呼ばれるブロックチェーンです。取引を外側でまとめて処理し、OPは運営方針を決める投票に使われます。
Qオプティミズムとイーサリアムはどのような関係にありますか?
置き換えを狙う競合ではなく、イーサリアムの負荷を減らす立場にあります。取引の記録先は本体で、手数料の支払いにもETHが使われるため、両者は一体で動く関係だといえます。
QOPトークンはどのような場面で使われるのですか?
主な用途は、運営方針を決める投票への参加です。手数料の支払いには使われません。2026年には手数料収入の一部を買い戻しに充てる方針が承認され、収益と結びつく設計へ向かいます。
Q2026年にオプティミズムの価格が大きく下がったのはなぜですか?
スーパーチェーンの中核だったBaseが、2026年2月18日に離脱を発表した影響が大きいと指摘されています。手数料収入の9割超を占めていたため、発表後48時間でOPは約28%下落しました。
Q暗号資産(仮想通貨)のオプティミズムは日本国内でも購入できますか?
金融庁の登録を受けた国内の暗号資産交換業者が日本円建てで扱い、口座開設と入金を済ませれば購入できます。値動きが大きいため、積立で購入時期を分ける方法もあります。
まとめ
- オプティミズムはイーサリアムの混雑と手数料を補うレイヤー2チェーン
- OPは手数料の支払いではなく、運営方針を決める投票に使うトークン
- 取引をまとめる処理方式、イーサリアム互換、OP Stack公開が3つの特徴
- 2024年3月の最高値約4.84ドルに対し、2026年8月時点は0.08ドル台
- スーパーチェーンの広がりと、収益をOPの買い戻しに充てる方針が材料
- 2026年2月のBase離脱による収益基盤の縮小と、税制の扱いが注意点
※1 価格は2026年8月時点の情報です。最新の水準は各社の提示価格でご確認ください。