この記事はこんな方におすすめ!

  • ニアプロトコルが暗号資産(仮想通貨)の中でどんな存在なのか知りたい方
  • イーサリアムやソラナとの違いを整理したい方
  • ニアプロトコルがAIと結びつけて語られる理由を知りたい方
  • 保有したまま報酬を受け取る運用方法に関心がある方

ニアプロトコルという名前は目にしても、イーサリアムやソラナとの違いはつかみにくいかもしれません。暗号資産(仮想通貨)のニアプロトコルは、誰でも使いやすいことを重視して作られた単独型のブロックチェーンで、NEARはその手数料の支払いや維持に使われるトークンです。この記事では、仕組みと特徴、価格の推移、将来性を見る材料、購入後の運用までを整理しました。

執筆:CoinTradeコラム編集部

目次

    ニアプロトコルとはどのような暗号資産か

    暗号資産(仮想通貨)のニアプロトコルは、誰でも簡単に扱えるブロックチェーン(取引記録を分散して保存する台帳)を目指したネットワークです。2018年にイリヤ・ポロスキン氏らが開発を始め、2020年4月に本番環境が稼働しました。開発と普及は、スイスのNEAR Foundationが担っています。

    単独で取引を記録する土台のチェーンはレイヤー1と呼ばれ、ソラナやアバランチも同じ分類に入ります。イーサリアムの外側で処理を肩代わりするレイヤー2とは、役割が同じではありません。NEARの使いみちは、手数料の支払い、取引の正しさを確認する参加者に預けるステーキング、運営方針を決める投票の3つです。

    口座にあたるアカウントを「yourname.near」のように人が読める名前で作れる点も、多くのチェーンとは異なる設計です。共同創業者が生成AIの土台となる「Transformer」の論文の共著者だったことも、AIと結びつけて語られる背景の1つでした。

    ニアプロトコルの仕組みを支える技術的特徴

    技術的な特色は、処理の速さ、使い始めやすさ、他のチェーンとのつながりの3点です。いずれも「誰でも使えるブロックチェーン」という目標に結びついています。

    取引を分担して速く処理する仕組み

    NEARのネットワークは、取引を複数のレーンに分けて手分けして処理します。1本しかないレジの列を複数に増やすようなもので、利用が増えても手数料が低く保たれやすい設計です。

    この方式はシャーディングと呼ばれ、レーンの数は2025年に6本から9本へ増えました。2026年5月には、分割を自動で行う動的リシャーディングの計画も発表されています。

    手数料の安さと使い始めやすさ

    使い勝手の面では、1回あたりの手数料が1円に満たない水準に収まることが多い点が大きいでしょう。アプリ側が手数料を肩代わりする仕組みもあり、暗号資産を持っていない人でも触れ始められます。

    2026年には、複数のブロックチェーンを1つの画面から扱えるアプリ「near.com」も公開されました。対応するチェーンは35以上にのぼります。

    他のブロックチェーンとつなぐ設計

    3つ目の特色は、自分のアカウントから他のチェーン上の資産も操作できるようにする考え方にあります。複数の銀行口座を1つのアプリからまとめて操作する状態に近く、チェーン抽象化と呼ばれています。この考え方を形にしたのが、チェーンをまたいで資産を交換できる取引の基盤でした。

    ニアプロトコルの価格推移と現在の水準

    2026年8月時点の価格は1.64ドル前後、1NEARあたり260円前後で、2022年1月の最高値からおよそ92%低い水準です(※1)。時価総額はおよそ21億ドルで、主要な暗号資産の中では30〜40位台にとどまりました。

    値動きは市場全体の地合いに連動しやすく、上限のない新規発行や競合チェーンとの競争も重しとして意識されやすい傾向があります。過去の推移が将来の価格を保証するものではありません。

    時期 出来事 価格の目安
    2022年1月 過去最高値をつける 約20.42ドル
    2024年3月 レイヤー1への関心が高まり上昇 約8.9ドル
    2026年5月 処理性能の改善が発表され上昇 約2.24ドル
    2026年8月 直近の水準 約1.64ドル(260円前後)

    ニアプロトコルの将来性で注目される動き

    将来性の手がかりになるのは、実際に使われている量と開発の方向性の2点でしょう。2026年に入り、その両面で具体的な数字と方針が出そろいました。

    チェーンをまたぐ取引基盤としての広がり

    利用の広がりが表れているのは、「NEAR Intents(ニア・インテンツ)」と呼ばれる取引の基盤です。ある資産を別の資産に換えたいという希望を出すだけで、異なるチェーン間の交換が自動で成立します。

    累計の取引高は2025年11月に50億ドルを超えたのち、2026年前半には200億ドルを上回りました。累計の交換件数も2,500万件を超えました。

    AIエージェント分野への展開

    開発面では、2026年の重点方針にクロスチェーンの取引基盤と「NEAR AI」の2本柱が掲げられています。利用者の代わりに手続きを進めるAIエージェントが、資産のやり取りまで担える環境を目指す構想です。

    AI関連の機能は、1億人規模の利用者を抱える他社のブラウザなどにも組み込まれました。こうした構想が実際の利用や収益に結びつくかは見通せず、投資の判断はご自身の資産状況と許容できるリスクに応じて行うものです。

    ニアプロトコルを保有する前に知りたい点

    NEARには発行上限がなく、参加者への報酬として新規発行が続きます。発行の上限は2025年10月に年率5%から2.5%へ半減しました。取引手数料の多くは焼却されるものの、現在の利用水準では焼却量が新規発行量に届いていません。

    土台となるチェーンはイーサリアムやソラナなど複数あり、NEARはエコシステムの拡大で新興チェーンに後れを取っているという指摘も出ています。値動きの幅も大きいため、余剰資金の範囲で始めるといった考え方が語られてきました。

    税金は、売却や他の暗号資産との交換で利益が確定した時点でかかります。現行制度では雑所得として総合課税の対象で、住民税を含めた負担が最大55%程度になる場合もあるでしょう。2026年3月公布の改正所得税法などにより、2028年1月以後の譲渡から20.315%の申告分離課税へ移行する見込みが示されました。

    制度の詳細は暗号資産の分離課税と2028年施行の新税制で解説しています。ステーキングの報酬も、受け取った時点の価額で課税対象になります。

    注意

    暗号資産交換業者を選ぶ際は、金融庁が公表する登録業者の一覧で登録の有無を確認できます。

    ニアプロトコルの買い方とステーキング活用

    暗号資産(仮想通貨)のニアプロトコルは、国内でも金融庁の登録を受けた暗号資産交換業者が日本円建てで取り扱っています。日本円を入金して購入する流れは、どのサービスでも変わりません。

    保有したまま報酬を受け取る方法

    NEARは、取引の正しさを確認する参加者に預けて報酬を受け取るステーキングに対応した銘柄です。保有したまま報酬を受け取れる一方、預けている間は解除と待機の期間を経ないと売却できません。

    報酬は暗号資産で受け取るため、価格が下がれば資産全体の評価額も下がります。仕組みや対応銘柄は、CoinTradeのステーキングのページで確認できます。

    CoinTradeでNEARを購入する流れ

    CoinTradeは、日本円での売買から購入後の運用まで1つのアプリで完結できるサービスです。NEARは日本円建てで売買できるうえ、ステーキングの対象銘柄でもあり、運用期間は無期限でいつでも解除を申請できます。

    売買手数料は購入・売却ともに0円で、口座開設と口座維持の費用もかかりません。販売所方式のため、買値と売値の差であるスプレッドが実質的なコストになります。購入の時期を分散したい場合はCoinTradeの積立サービスも利用できます。

    1. 1
      メールアドレスを登録する

      受信できるメールアドレスでアカウントを作成します。

    2. 2
      本人確認の書類を提出する

      スマートフォンで本人確認書類のICチップを読み取り、提出します。提出後は事業者側で確認が行われます。

    3. 3
      日本円を入金する

      確認の完了後、購入資金となる日本円を入金します。

    4. 4
      購入とステーキングを設定する

      購入する銘柄と金額を指定して売買し、そのままステーキングの申し込みへ進めます。

    よくある質問

    Qニアプロトコルとはどのような暗号資産(仮想通貨)ですか?

    誰でも簡単に扱えることを重視して開発された、単独で取引を記録する土台のブロックチェーンです。2020年4月に稼働し、NEARは手数料の支払いやステーキング、投票に使われます。

    Qニアプロトコルはイーサリアムやソラナと何が違うのですか?

    いずれも単独で取引を記録する土台のチェーンで、役割は近い位置にあります。NEARは取引を複数のレーンに分けて処理する設計と、人が読めるアカウント名などの使いやすさに重心を置きました。

    QNEARトークンはどのような場面で使われるのですか?

    主な用途は、手数料の支払い、ステーキング、運営方針を決める投票の3つです。新規発行が報酬の原資になり、その上限は2025年10月に年率5%から2.5%へ半減しました。

    Qニアプロトコルの価格が最高値から大きく下がっているのはなぜですか?

    市場全体の地合いに連動しやすいことに加え、競合チェーンとの競争や上限のない新規発行が重しとして意識されやすいと指摘されています。特定の要因だけで説明できるものではありません。

    Q暗号資産(仮想通貨)のニアプロトコルは日本国内でも購入できますか?

    金融庁の登録を受けた暗号資産交換業者が日本円建てで取り扱っており、CoinTradeでも購入できます。日本円を入金して銘柄と金額を指定すれば、そのままステーキングにも進められます。

    まとめ

    • ニアプロトコルは、誰でも使いやすいことを重視して作られた単独型のブロックチェーン
    • NEARの用途は手数料の支払い・ステーキング・運営方針を決める投票の3つ
    • 技術面の柱は取引を分担して処理する設計、手数料の安さ、他チェーンとつなぐ構想
    • 2026年8月時点の価格は1.64ドル前後で、過去最高値からおよそ92%低い水準
    • 将来性の材料はクロスチェーン取引基盤の拡大とAI分野への展開、収益化は未知数
    • 上限のない新規発行と競争環境、2028年以後に見込まれる申告分離課税への移行が留意点

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    金融庁登録済み(関東財務局長00025号) ・ 東証プライム市場上場企業グループが運営
    保有したままのステーキングにも対応し、NEARを買って預けるまでアプリで完結します。

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    ※1 価格・時価総額は2026年8月時点の情報です。最新の水準は各サービスの取引画面等でご確認ください。